加工技術紹介

ボーリング加工

 ボ-リングとは精密な穴径、位置精度、真直性を出すための加工方法であり通常ドリル加工の後(鋳物抜き、溶断、鋸抜き、エンドミルコンタリング、)中仕上げ、仕上げボ-リングと行われる、この中で「中仕上げ、仕上げボ-リング」に使われるのがボ-リングシステムです。

弊社ではカイザ-ボ-リングシステムを使用し、多彩なボ-リング加工に使用しています。通常、鋼シャンク(ボ-リングバ-)の場合穴加工深さはシャンク直径の3倍から4倍(ビリが生じてしまい)が限界ですが、超硬(刃物などに使われる硬度があり高密度な金属)シャンクは7倍から8倍までビビリ無しの安定切削加工が可能です。

プラネットタップ加工

ネジ加工法の1つでプラネットタップと呼ばれる特殊な工具を使い、マシニングセンタの同時3軸加工によりネジを成形する加工法同時3軸加工>詳細にはヘリカル加工 X軸Y軸を円弧運動と同時にZ軸をネジピッチ相当を動かすものです

 

 

・ネジ精度が良い

タップで加工する場合、特に管用テーパーネジでは最終位置で全面当たりとなり戻るので、ストップマークが付くこれは厳密には精度の良いネジ形状では無く、高真空、高圧力、高気密等の用途に使われる場合、問題になることが有り、精度の良いこちらの加工法で行われる事がある工具購入コストの点で有利な事もある、同じピッチならば、径が違っていてもプログラムの変更だけで、工具を共有することが出来る大径のタップでは、工具購入コストの点で有利な事もある

 

・食い付き部が少ない・・

通常タップには食い付きと呼ばれる、粗削りをする部分があり これは不完全ネジ部分となっています プラネットタップでは、一般のタップと違って径方向で一度に加工するわけで無いので、最下部少し上から有効ネジになっていて、下穴深さに余裕が無い場合などには、有効な加工方法です

 

・トラブルが少ない

タップの破損、囓り現象によるネジ面損傷等のトラブルが少ない

金型のネジ成形型等にも、食い付きが少なく、綺麗な仕上がりが出来ます。

スピンドルスルークーラント

&オイルホールドリル

スローアウェイドリル、ヘッド交換式ドリル、超硬ソリッドドリルと水溶性切削油のコンビネーションで効率良く穴加工を行います

弊社2台のマシニングセンターにスピンドルスルー高圧クーラント装置を装備しております

 超硬ソリッドドリルでは、30D仕様(径の30倍まで溝があるタイプ)があり 高能率な深穴加工を可能としております、工具径、工具の有無、加工機のストローク等で制限もありますがお問い合わせ下さい。 

 

 

NCインデックスを用いた多面加工

この加工のメリットは一度ワークをセッティングすると複数の面の加工が同時に出来き、面同士の位置関係、直角度等が正確に加工できます

 

円筒等の側面への多数の穴明け加工も得意です

加工変形

この写真は、17S(アルミ)板厚50mmで、裏側より深さ30mmの池加工を行ったところ、こちらの面に変形が生じ(隆起)この変形を修正切削している写真です、中心部の色が若干違う部分が新たに削れている部分です。

過去の加工経験と起こるであろう事象を予測しながら最良の加工をお届けしております